- 公益財団法人 えどがわ環境財団
- 自然動物園
- 自然動物園ぶろぐ
- モルモットの去勢(きょせい)
自然動物園ぶろぐ
モルモットの去勢(きょせい)
こんにちは。自然動物園の獣医です。
皆さまが普段、ふれあいコーナーでふれあっているモルモットたちは
ほぼ全てが雌です。
自然動物園には100頭以上のモルモットがいて、これらをいくつかのグループに分け
グループごとに1つのケージで管理しています。
この中に雄がいると、繁殖(はんしょく)の管理ができないため
雄はグループに入れずに個別に管理し、今まではふれあいコーナーに出すことも
ありませんでした。
そこで、今回、雄に不妊手術をして、雌と同じグループに混ぜて、ふれあいコーナーに
出そうということになりました。
雄の不妊手術のことを『去勢(きょせい)』と言います。
去勢は雄の『精巣(せいそう=精子を作ったり、雄のホルモンを出したりする器官)』
を取り除く手術です。
手術と言っても、皮膚をほんの少し切って精巣を取り出し、『精管(せいかん=精子の
通り道で、この管で精巣は体とつながっている。)を』結んで精巣を切り取るだけです。
イメージはこんな感じです。↓
出血もほとんどありませんし、30分程度で終わります。
(もしも獣医の方がこれを読んでいらしたら、30分もかかるの?!と思われる
かもしれません。私はまだまだ新米なのです。)
麻酔からも10分程度で目覚めます。
麻酔でこのように寝ていると・・・
目が覚めたときには・・・
なんだか少し、下半身が軽いかもしれないですね。
今回はこの個体を含め5頭のモルモットを去勢しました。
自分の身におきたことを知っているのかわかりませんが、どの個体もまだ
ほんの少しテンションが低いです。
近いうちに、この雄たちもふれあいコーナーにデビューして
皆さまにふれあっていただけるかもしれません!!
(V)
2018年07月16日