公益財団法人 えどがわ環境財団

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自然動物園SHIZEN ZOO

2024年07月の自然動物園ぶろぐ

ヘビも動き出しています

おはようございます!

こんにちは!

こんばんは!

 

今回は、4月から爬虫類の担当になったWが、最近あまりぶろぐで登場していなかったヘビについてのお話をしようと思います。

 

苦手な方はここで「戻る」を押していただいて。。。(悲しいですけど涙)

 

 

もし、ヘビって嚙むから怖いなとか、ニョロニョロしていて気持ち悪いなとか、そのようなイメージの方がこのぶろぐを読んでいたら、勇気を出してこの先も読んでもらえると嬉しいです(^^)

 

 

 

 

 

動物園で展示しているアオダイショウ。冬の間は冬眠していましたが、GW頃から目覚めて動き出しています。

動き出しているのは、動物園のアオダイショウだけではないようで…

 

先日インスタでも紹介しましたが、アオダイショウの展示場の外側に

 

  野生のアオダイショウ  が!!!

 

(外にも中にもアオダイショウがいますね)

 

春になると、行船公園の中でも野生のアオダイショウが日向ぼっこをしていて、飼育している個体が逃げていると間違えられることがよくあるんです。

…が、まさか展示している個体を野生の個体が見に来ているとは!!笑

 

そして別の日。

バックヤードのとても細い穴から枝が出ていると思ったら幼蛇でした!

この穴、測ってみたところ一番長いところは3㎝、そして一番狭いところは1㎝しかありませんでした…

こんなに細い穴に入れてしまうのには驚きです。

 

 (全身が外に出ると、この3~4倍くらいの長さでした)

 

意外と身近にヘビが住んでいることを知らなくて、びっくりしてしまう人も多いですよね。

ただ、ヘビたちも皆さんを攻撃しようとして出てきているわけではありません。こちらから嫌がるようなことをしなければ、おとなしくしているか隠れるように逃げていくと思うので、そっとしておいてあげましょうね。

 

 

さてさて、動物園のアオダイショウの写真に戻りまして。

 

ヘビたちは動き出して代謝が上がると、脱皮をします。

脱皮をする1週間ほど前には、体色がくすみ目が白濁して、じっとするようになります。

 

(じ~っ)

 

この時期になると、餌も食べず動くこともあまりせず、脱皮に備えて全神経を集中させます。

目の白濁は、2日ほどすると透明に戻り、その後数日で脱皮をし始めます。

頭側を木や周りにこすり付け、靴下を脱ぐように古い皮を裏返しに剥いでいくんだそうです。(まだ見たことがないので見てみたいなぁ~)

 

脱皮をし終わった個体がこちら!

(下にいる、キリッとしている方が脱皮直後の個体)

 

つやっつやですよね???

写真ではわかりづらいですが、目もきゅるんきゅるんです。輝きが違います。

 

 

脱皮は大体2か月~3か月周期で行われるので、もしかすると皆さんが遊びに来た時に目が白い個体や脱皮中、脱皮直後の個体に出会えるかも…??

脱皮した抜け殻はしばらくそのままにしておきます。見つけたらじっくり見てみてくださいね。

目のところもそのまま残っています!写真を載せたいけどぜひ実物を見てみてほしいです。

抜け殻なら触ってもらうこともできますよ!もし触ってみたい方は担当のWまで。。。

 

 

もう少し書こうと思いましたが、長くなってきたのでこのあたりで!

 

最後に、保冷材でアゴを冷やすヘビでお別れです~

暑いのはヒトもヘビも一緒ですよね。頑張って夏を乗り切りましょう!!

 

次回のヘビぶろぐもお楽しみに♫

 

 

 

 

(担当になるまでヘビはそんなに触れなかったW)


2024年07月31日

祝!!出てきました!

繁殖を目指していたアナホリフクロウ。

 

7月6日、無事ににヒナが巣穴から出てきたのを確認できました!

今回は繁殖に向けての取り組みをご紹介できればと思います。

 

アナホリフクロウは野生ではプレーリードックが使わなくなった巣穴を利用します。そういったものがなければ、自力で巣穴を掘ります。

 

当初はフクロウたちに自ら巣穴を掘ってもらうのではなく、巣箱を用意してみました。理由としては卵の様子やヒナの様子を確認できるようにするためです。

 

用意した巣箱の外観。

 

ただアナホリフクロウは気に入らなかったようで…

穴を掘り始めてしまいました。

掘った穴に入る親鳥。

 

すぐに巣箱を撤去して自然な状態に任せることに。巣が完成するとメスが穴の中に籠るようになりました。ただ、そうなると困るのが中の様子が全く分かりません。

やきもきしていたのですが、ある時メスが巣穴から出てきた時に見てみると下腹部に異変が!

 

卵を抱いているとできる抱卵班が見られました。(赤い丸の部分)

そしてある時から親鳥たちが餌を探しているような様子が目立ち始めました。

もしかしたら孵化をしたのでは!?と思い、餌の量を増やしました。

何日かは餌を運び入れ、与えた分が無くなり順調に育っていると思い安心して見守っていたのです。

その後、急に餌を残すようになり今回は失敗に終わったのかと落胆していました。

ですが、そうも言っていられません。次の繁殖に向けて工夫をするために展示場の改修を考えていた時です。

 

朝一番に鳥たちの様子を見に行くと、少しふわふわとした見た目の個体がいるのを確認しました。

あれ?と思い展示場を見てみると、どう見ても3羽います。

繁殖が失敗していなかったことに気づき、担当者は驚きと共に大歓喜でした(笑)

   

ヒナの写真。ヒナといっても親鳥と大きさは変わりません。

まだまだ周りを警戒していて、なかなか目撃する機会がないかと思いますが、巣穴の近くにいることが多いです。3羽いれば、そのうちの1羽が今年に誕生した個体になります。

見ることができた方はラッキーかもしれません!

静かに見守っていただければ幸いです。

 

ぜひ会いにきてください!!

 

J


2024年07月30日

賑やかになりました!

インスタでもお伝えしましたが、プレーリードッグ出産していました!!

 

例年GW明けすぐに出てくるので「今年もうまくいかなかったか~」という思いと、いつもは仲良しのメス同士が、自分の巣穴に他のメスを近づけない行動が見られていたので、「もしかしたら、産んでいるのかもしれない⁉」と、担当者にとってはモヤモヤな日々が続いていましたがついに・・・

 

5月10日に巣穴から出てきました~!!

 

 

 

 

プレーリードッグの妊娠期間は約1ヶ月程で、授乳期間は37~51日です。

巣穴で出産するため正確な出産日はわからないのですがだいたい出産して巣穴から出てくるのは1ヶ月半後なので、3月中旬から下旬くらいに出産したと思われます。

 

巣穴から出た直後はビクビクしていてすぐ巣穴に入ってしまっていたのですが、最近では日中、追いかけっこをしてじゃれ合ったり、穴を掘ったりと活動範囲も広がってきました。

また、健康管理やケガをした時に、すぐに捕獲できるようにある程度人馴れさせる必要があります。そため、給餌の時に一緒にいるようにしたり、直接手渡しで餌をあげたりもしているのですが、警戒心が強かったり、体を触っても大丈夫だったりと個体によってバラバラです。最近は警戒心が強い個体もなんとか近くで餌を食べてくれたりと徐々に慣れてきています。

 

 

だいぶ大きくなりましたが賑やかになったプレーリードッグ一家を是非、見に来てくださいね!

 

(小さくなって巣穴を覗きにいきたいU)

 

 


2024年07月29日

暑いのは苦手です

レッサーパンダは暑さが苦手な動物です。

動物園では気温が高い日には舎内に冷房をかけて暑さをしのげるようにしています。

ですが、舎内にいるよりも展示場の木の上で寝ていたいということもあります。

 

他園館では過去に木の上で眠り込んだまま熱中症になり、治療の甲斐なく死亡してしまったという事故も起きています。

サクユリも暑くても木の上にいることが多いので、熱中症にならないように気を付けていきたいと思います。

 

対策として気温が高い時は舎内でエサを与えたり、リンゴアイス(リンゴジュースにすりおろし・角切りを入れて凍らせたもの)を与えたりしてなるべく体を冷やすようにしています。

 

 

また、11時~15時頃は舎内に収容してクールダウンをさせることが多くなります。

 

サクユリに会えなくなってしまう時間が増えてしまいますが、サクユリの健康を守る

ためにご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

  (B)


2024年07月23日

イベント「動物園のうらがわ探検」を実施しました!

みなさんこんにちは!飼育係のNです。

 

先日「動物園のうらがわ探検」を実施いたしましたので、

その様子をお伝えします(^^)

 


 

まずはイベントを始める前に4つのチームに分かれてもらい、

注意事項などをお話しします。

 

 

その後は各担当スタッフと一緒に「動物園のうらがわ」へ出発!

 

 

 

 

 

普段は入ることのできないバックヤードをご覧いただいたり、

動物とふれあっていただきました。

 

また、動物たちをもっと知ってもらえるように

写真やイラストを使って解説しています。

 

 

 

 

 

動物園のキッチン(調餌室)では、色んなエサの種類をご紹介したり、

 

 

(冷凍庫、とっても大きいですよ!)

 

 

動物園のお医者さん(獣医)のいる診療室では、

過去飼育していた動物たちの標本も手に取っていただきました。

 

 

 

 

 

こんな感じで、他にも様々な動物たちのバックヤードを見たり、

より詳しいお話をさせていただきました。

 

なんとなく、イメージしていただけましたでしょうか?(・ω・)

 

 

 

 

また、余談ですが…今回のうらがわ探検、応募数はなんと…

 

約900名!

 (ご案内できる人数は28名なので、倍率は30倍以上でした)

 

こんなにたくさんの方にご応募いただけるとは…!

ご応募いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

 

うらがわ探検は、毎年春と秋の年2回開催していますので、

また次回にご応募・ご参加をお待ちしております!

 

(N)


2024年07月09日

オオアリクイ計画推進会議に行ってきました

 

タイトルにもありますが、私オオアリクイ担当R、6月26日と27日に

 

『オオアリクイ計画推進会議という会議に出席してきました。 

 

 

 

 

「計画?」

 

 

「推進?」

 

 

「なんかすごそう…!」

 

 

そんな声が聞こえてきそうですが、皆さんにとってはあまり馴染みのない会議かもしれません。

 

 

簡単に言うと、日本のオオアリクイ飼育園の担当者などが集まってこれからのオオアリクイたちの未来についての話し合いを行いました。

 

 

我々、動物たちのお世話をするだけではなくこんな大事な会議もやっているんですよ?笑

 

 

 

 

現在、日本国内の6園でわずか16頭しか飼育されていないオオアリクイ。

 

 

この飼育頭数を増やしていくにはどうしたらよいのか、

 

 

現在飼育している個体が健康に過ごしていくためには何をすればよいのか、

 

 

そして個体数だけではなく、飼育する動物園を増やすにはどうすればよいのか、

 

 

といったことを情報交換を交えながらじっくりと話し合い、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

先日も沖縄から名古屋の東山動物園へ『エミ』が移動しましたが、個体の移動などもこの会議での話し合いをもとに決められています。

 

 

今後、全国さまざまな動物園でオオアリクイを見ることができるようになればとても嬉しいのですが…

 

 

(そしてできればオオアリクイのグッズも充実してほしい…) 

 

 

 

 

 

 

現在日本で最高齢なのは沖縄にいる『エスペランサ』で27歳。

 

 

自然動物園で飼育されている『アニモ』のお母さんです。

 

 

オオアリクイの飼育下での寿命はおよそ25年ほどといわれているので、『エスペランサ』は本当にすごいです!

 

 

 

 

(写真:アニモ)

 

 

息子である『アニモ』も気づけば16歳が間近に迫り、だんだんとナイスミドルな年齢になってきました。

 

 

彼らの健康と繁栄のために、これからも頑張っていきますので皆さんの温かい応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

(日本のオオアリクイ担当者たちを前にすごく緊張したR)

 

 

 

 


2024年07月08日

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