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自然動物園ぶろぐ
終わりなき戦い
皆さんこんにちは!
まだまだ残暑が続きますね。
今回はこの暑い中で担当者が悩まされている事についてお伝えします。
それがこちら!
ワラビー展示場の落ち葉掃きです。
落ち葉といったら秋なのでは??と思う方も多いと思いますが、実は違う理由で落葉していることもあるのです。
ワラビー展示場には江戸川区の区の木でもあるクスノキが8本植えられています。
クスノキは常緑樹と言って、モミジなどとは違い年間を通して葉が緑色を維持しています。
春先に一度葉の入れ替わりがありましたが、また7月頃から落葉が見られるようになりました。
最初はこの酷暑で葉が枯れてしまったのかな?と思いましたが、調べてみると原因は別のところにあるようでした。
どうやら落葉の原因はクスベニヒラタカスミカメという、中国原産のカメムシの仕業のようなのです。
この馴染みのないカメムシですが、2015年に大阪で国内初として発見され、近年では関東圏でも被害が拡大しています。
体長は1cmにも満たない小さな虫ですが、葉を吸汁するとともに葉柄内に卵を産み付け、それらが原因で早期に落葉してしまうのです。
被害にあった葉には褐色斑点が出るのも特徴のようで、当園のクスノキの葉にも同様の斑点が確認されました。
今のところ、このカメムシによりクスノキが枯れてしまうことはないですが、この落葉は秋頃まで続くそうです。
ジリジリと太陽が照りつける中、汗だくになりながら落ち葉を掃いていますが次から次へと、はらはらと葉が落ちて来るため、キリがありません。
↑2~3日で70Lのゴミ袋がいっぱいになります、、、
↑先端には新芽が次々に出てきています。
汗だくの担当者を横目にワラビーたちは冷房の効いた舎内で思い思いにくつろいでいました。
この終わりの見えない戦いに一刻も早く終止符を打ちたいと願う担当者でした。
↑掃除をしていたら構ってほしいのか、ほうきを持っていかれました。
ぽんちゃん、一緒に掃除してくれる??
(Y)
2024年08月27日