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自然動物園ぶろぐ
削蹄ってなぁに?
皆さん、こんにちは! ふれあい担当のNです!
今回は、自然動物園で日々行っていることの中から
削蹄(さくてい)についてブログを書いてみようと思います(^o^)b
まず、削蹄とは…
文字の通り、「蹄(ひづめ)」を「削る」ことです。
(私たち人間でいうと、爪切りに近いですね。)
自然動物園で削蹄をしているのは、
ふれあいコーナーでお馴染みのヤギとヒツジです。
(左からヒツジの「すず」、「あんこ」)
削蹄専用の道具、爪切りのようなものはないので…
園芸用の剪定ばさみや摘果ばさみ・小さい鎌やヤスリなどを
蹄の状態に合わせて使い分けています。
(左から鎌、剪定ばさみ、摘果ばさみ)
そしてこの姿勢は保定(ほてい)といいます。
保定とは、削蹄や治療などの時に、
動物が動かないように押さえておくことです。
動物の身体の構造を理解した上で保定しているので、
動物も苦しくなく、人も安全に処置することができます。
(保定されている「めい」)
保定は、それぞれの種や身体の特徴にあった方法があります。
ヒツジの保定は何パターンかありますが、
よく見かけるのは、この姿勢かもしれませんね。
さて、実際の削蹄はこんな感じです。
(鎌で削蹄している様子)
(ヒツジの「はな」は慣れているので3人で削蹄しています)
伸びてきた蹄を切るだけでなく、
高さにばらつきがないか等、確認しながら削蹄します。
蹄が伸びすぎると蹄の形が歪んでしまったり、
さらにそのまま放置すると足の関節が悪くなり歩行に支障がでます。
そうならないために、定期的な確認と削蹄することを心がけています。
(ちゃんと切れたかな?蹄を確認中の「めい」)
削蹄のあとは、ご褒美のエサをもらっておしまいです。
個体によって伸びる速さは多少違いますが
大体1頭、1ヵ月に1回~2回削蹄しています。
(ヤギ・ヒツジ全8頭いるので…まぁまぁな頻度かも?)
削蹄は、開園時間中のふれあいコーナーで行っています(晴れた日のみ)。
見かけた際はぜひ実際に切っているところや道具など
ご注目いただくと面白い発見があるかもしれません…!( 'ω' )ノ
(N)
2025年03月30日