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自然動物園ぶろぐ
ニホンリスの寒さ対策
毎日寒い日が続いていますが、動物園のニホンリスたちはみんな元気に過ごしています。
ニホンリスは冬眠をしません。
また展示場にはエアコンやストーブもないので、頑張って寒さを乗り切るしかありません。
今日はそんなニホンリスの寒さ対策をご紹介します。
その① 太る!
はい、とても簡単です。
秋ごろから野生のリスはクルミや松の実等のカロリーの高い木の実をたくさん食べて皮下脂肪(ひかしぼう)蓄えます。
そのため動物園でもこの季節になるとクルミやヒマワリの種、ミルワームという幼虫等、脂肪分の多い餌を多目に与えています。
それらを冬にたっぷり食べてムチムチと太った姿がこちらです。
夏の写真と比べてみて下さい。
少し違うのがお分かりいただけると思います。
② 耳の先の「ふさ毛」
耳の先に長い毛が生えているのが分かりますか?
これは「ふさ毛」といって秋ぐらいから少しずつ伸び始め、真冬には立派な長い毛になります。
やはり先端は特に冷えやすいので、体温が奪われないようにしているのでしょうね。パッと見ると耳が大きくなったように感じますが、近くで見ると長い毛が生えているのが分かると思うので、ぜひ観察してみて下さい。
その③ 巣の中にフカフカのベッド
リスの巣穴をのぞいてみると…立派なベッドが出来ています。
これは乾草を自分で運んで、快適なベッドを作っているのです。
確かにフカフカのベッドはあたたかいですよね。
このようにしてニホンリスはいろいろな寒さ対策をしています。
太陽の出ている暖かい日は日光浴をしながらウトウトしている姿も見られます。
春はもうすぐそこ。みんな元気に冬を乗り切ってもらいたいです。
(I)
2018年02月23日
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