自然動物園ぶろぐ
餌の隠し場所
ニホンリスの展示場にあるこちら↓
よく「これは何ですか?」と聞かれます。
中に入っているのは3種類の砂です。
奥から山砂、岩瀬砂、川砂という種類のものです。
種類がいろいろあるのはリスがどの種類の砂を好むかを実験しているからです。
なぜここに砂が置いてあるかというと、今までのリスの記事にも
書いたことがあるのですが、ニホンリスには餌が少ない時期のために貯食(ちょしょく)といって地面等にに餌を隠す習性があります。
よく見るとリスが砂を掘った痕があるのが分かりますか?
この中にはクルミやどんぐり、ニンジンまでいろいろなものが隠されています。
しかし、リスが餌を置いておくのは砂の中だけではありません。
例えばこちら
止まり木の隙間にリンゴがはさまっています。
他のリスにすぐバレてしまう所に置いてあるのが微笑ましいですね。
こちらは針金の隙間にニンジンが挟まっています。
ニボシはこちら。これは展示場のフェンスとフェンスの間です。
不思議なことにニボシはいつもこのフェンスの隙間に隠しています。
このようにしてリスは展示場のいろいろな隙間に餌を隠します。
リスの担当者はいつも「こんな所に隠している!」とびっくりしながら
掃除をしています。
そのまま忘れて放置することも少なくないので、一生懸命考えて隠した餌は残念ながら毎日飼育担当者が掃除してしまいます。
動物園では毎日新鮮な餌を与えているので、貯食した餌がなくてもお腹が空くことはめったにありません。
それでもめげずに毎日工夫をして砂や展示場の隙間に餌を隠すリスとの戦いはまだまだ続きそうです。
(I)
2018年03月16日
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