自然動物園ぶろぐ
くちばしの話
ふれあいコーナーでみなさんに触れあっていただいているチャボたちですが、
時々、くちばしを切っています。
くちばしって切らないとならないの?
と思われるかもしれません。
もちろん、くちばしは地面をつついたりして生活のなかで自然と短くなるものですが、
時々伸びすぎてしまいます。
くちばしが伸びすぎると餌が食べづらいですし、チャボたちは、お互いをつつく習性
があるため、長すぎるくちばしはケガにもつながります。
そこで、くちばしが長くなってきたかな、と思うと職員が切っています。
たとえば、この個体は上のくちばしがかなり伸びています。
ニッパーで先を切ります。
ヤスリで整えます。
さっぱりしました!
ところで、くちばしを切って痛くないのでしょうか。
そもそも、くちばしとはどういう構造をしているのでしょう。
くちばしと言っても、自然動物園にいる鳥だけでも、サイチョウのナナちゃん、
ふれあいコーナーのコールダック、猛禽類などなど、色々ですね。
それぞれ構造が若干異なりますが、基本として、くちばしとは
切歯骨(=せっしこつ、上の前歯が生えている骨)と下顎骨(=かがくこつ、下あごの骨)に対して、角質層が厚く発達したものです。
つまり、中には骨があるのです。
骨があるということは、その周囲には血管や神経が通っていますので、切れば痛いですし、出血します。
ただ、自然動物園では、血管や神経の通っていない先しか切りません。
ですので、鳥たちは痛みを感じていないはずです。
その証拠に、職員の膝の上でこんなにリラックスしていますよ。
(V)
2018年07月02日
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