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自然動物園ぶろぐ
今年も出ました!!
12月も末になり厳しい寒さが続きますが、そんな動物園にホットな話題です♪
ベネットワラビーのユカリちゃんの育児嚢(いくじのう:赤ちゃんを育てるポケット)
から2018年12月15日に赤ちゃんが顔を出しました!!
・・・あれ?
でも、今江戸川区自然動物園にはオスのワラビーはいないはず・・・
・・・お父さんは誰なのー???
実はこの不思議な現象、ワラビーやカンガルー特有の繁殖方法に秘密があるんです!
普通、私たち人間を含めた多くの哺乳類はオスとメスが交尾をして受精すると
メスの子宮内で受精卵は赤ちゃんへと成長していきます。
しかし、カンガルーやワラビーの仲間は、育児嚢に仔がいる場合、その後交尾によって
受精した卵は、胚盤胞(はいばんぽう)という段階まで成長して休止します。
嚢児(のうじ:袋の中の赤ちゃん)が成長して袋を出る頃になると、胚は発生を再開します。
このように、カンガルーやワラビーの仲間のお母さんは一時期、休止胚(きゅうしはい)、嚢児、袋から出た仔の3頭の仔を持つことになります。
・・・少-し難しいお話になってしまいましたが、つまり赤ちゃんのお父さんは
山梨県甲府市遊亀公園附属動物園にいたオス個体ということになります!!
なので今年の1月に袋から顔を出したゆうきちゃんとは姉妹になります。
ワラビーの体の不思議に思いをはせながら、より一層にぎやかになったワラビー展示場
にお越し頂ければと思います。
ちなみに、赤ちゃんは開園直後に顔を出していることが多いですよ(^^)
(Y)
2018年12月29日
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