- 公益財団法人 えどがわ環境財団
- 自然動物園
- 自然動物園ぶろぐ
- オオアリクイを治療せよ!
自然動物園ぶろぐ
オオアリクイを治療せよ!
ある日、閉園後にオオアリクイを獣舎(じゅうしゃ:動物が寝る部屋)に
戻していた時のこと。
アイチの左前趾の爪の付け根の部分に擦り傷ができているのを見つけました。
どうやら展示場の土を掘って遊んでいる時にすりむいてしまった様子。
大した傷ではなかったのですが、バイ菌が入って化膿しないように、
獣医に傷薬をつけてもらうことになりました。
しかし、オオアリクイを治療する際は危険が伴います。
というのも、アリを舐めとって食べるアリクイには歯は無く、
噛みつかれる心配はないのですが、アリ塚を破壊するためにこの様な
強力な爪をもっており、この爪で攻撃されれば我々飼育係とて大怪我
をしてしまう恐れがあるのです。
さて、そんな強力な爪の付け根にある擦り傷に、どうやって傷薬を
つけてやるのかというと…
エサに気を取られている隙に治療します。単純ですね。
オオアリクイはくいしんぼうなので、このように簡単に薬をつける
ことができました。
治療が終わった後も、まだまだくいたらん!という顔。
大丈夫、獣舎に帰ったらまたエサをあげるからね。
治療のおかげか、今では擦り傷もすっかり完治しました!
現在、自然動物園は新型コロナウィルス感染拡大予防のため3月15日まで
休園していますが、アイチはよく遊びよく食べ、元気に生活しております。
元気すぎて、たまに怪我をしてしまうこともあるのですが…
新型コロナウィルスが収束したら、ぜひまたアイチに会いに来てくださいネ。
(M)
2020年03月02日
より良いサイトへと改善するためにみなさまのご意見をお聞かせください