自然動物園ぶろぐ
ハトリンガル
皆さんは『鳩(はと)』という童謡をご存知ですか?
『ぽっぽっぽー、はとぽっぽー』という歌詞のアレです。
この歌で歌われているように、ハトの鳴き声と言えば「ポッポー」ですよね!
ですが自然動物園にいるハト、オウギバトの鳴き声はすこーし違います。
そこで今回はオウギバトの鳴き声と、さらにその鳴き声の意味(※あくまでRの推測)についても注目していきたいと思います!
オウギバトがよく出している声は3種類あります。
1「ボンボン、ボンボン、ボンボン…」という太鼓のような声
2「ヴ!ヴ!ヴ!」という強く短い声
3「ブォーーーー」という穏やかな声
一般的なハトの「ポッポー」に比べるとずいぶん低い声をしています。
では、それぞれどんな意味があるのか、ご紹介していきます!
まず1番の太鼓のような声ですが、これはメスへのアピールもしくは敵への威嚇の意味合いがあります。
いやこの2つは真逆の意味じゃないか、と言われてしまいそうですが他個体へ呼びかけるコミュニケーション全般に使っている声かな、と私は認識しています。
2番の強く短い声は怖いとき・警戒するときに出す声です。
展示場で何か作業をするとき、様々な道具を持って中へ入るわけですが、見慣れないものを持っていたりすると、彼らはこの声を出して警戒します。
そんなとき私は「ごめんごめんごめん」と謝りながら作業しています。笑
3番の穏やかな声は主にお母さんバトが出している声です。
オウギバトには、温めている卵に向けて親鳥が優しく呼びかける『ピーピング』という行動があるのですが、この声はそのピーピングのときや、夫婦で巣作りをしている最中によく聞かれます。
まだ卵がない巣作り中に、卵に呼びかけるピーピングをするのは変なのですが、個人的には卵がお腹の中にあって、母バトの母性のようなものが高まったときに出す声なのかなと考えています。
さて3種類の鳴き声解説をしてきましたが、これで皆さんは世界初のオウギバト語の通訳さんになることができますね!
しかしあくまで私の個人的な見解なので、間違っていても責任は取れませんのであしからず…笑
(ハト語は少しできても英語は苦手なR)
2020年09月07日