公益財団法人 えどがわ環境財団

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猛禽類の羽

9月に入り、猛禽類たちの塒(トヤ・換羽のこと)も終盤になってきました。

秋までには全身、きれいな羽に生え変わります。

 

今回、ワシミミズクの抜け落ちた羽を観察したいと思います。

羽といっても大きさや形も色々とあります。

 

 

 今年抜けたワシミミズク羽(ほんの一部)

 

 

 下の写真の右側の羽は他の羽とは違うところがあります。

 

 

もう少しよってみると・・・ 

クシ状になっているのがわかるでしょうか?

実は、この羽には凄い能力が隠されているのです。

 

フクロウの仲間は、この羽のおかげでハンティングの成功率をあげています。

すべてのフクロウ類がこの羽を持っているかは

全種を見たわけではないのでわかりませんが・・・。

 

 

このクシ状の羽は一番大きな風切り羽の外側に見られます。

この羽の構造でフクロウは飛行する時に出る音を消して

獲物に気づかれることなく、獲物に襲いかかることが可能になります。

 

 

そして、人間はこの素晴らしい羽の構造を応用し画期的な物をつくりました。

それは、新幹線の走行時パンタグラフから出る騒音をフクロウの羽の構造を応用し、

従来型の30%も消音することに成功したのは有名な話です。

 

このように生き物の身体の構造や機能などにヒントを得て、

人間に役立つ新しい技術開発を行うことを生物模倣(せいぶつもほう)と言います。

皆さんの身近にいる生き物にも凄い能力が隠されているかもしれません。

たまには立ち止まって、生き物をじっくり観察すると凄い発見が

あるかもしれませんね。

 

 

                       (OとN)

 

 

 

 

 

 


2020年09月14日

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