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自然動物園ぶろぐ
素材にもこだわります
皆さんこんにちは!
皆さんは普段スーパーでお買い物をするとき、何を見て購入していますか。
値段?
見た目?
内容量?
それとも産地?
どれも判断基準としては重要になりますが、それは動物の餌でも同じです。
今回はヤギやモルモットの餌の乾草についてお話します。
今までヤギやモルモットには北海道産のチモシー1番刈りを与えていました。
ちなみに、チモシーとは草の種名でイネ科の仲間です。
多くの動物園で草食獣に餌として与えています。
1番刈りとは春から初夏にかけて最初に刈り取られた牧草のことで、大きな穂や太い茎があるのが特徴です。
あるときからワラビーや一部のヤギにアメリカ産のチモシー2番刈りを与えたところ、よく食べていたため、他のヤギヒツジやモルモットにも与えたところ、以前よりよく食べてくれるようになりました。
2番刈りは1番刈りが刈り取られた後に再び生えてきて夏の終わりから秋に刈り取られた牧草のことで、軟らかく食べやすいのが特徴です。
また、北海道産に比べてアメリカ産は緑色が濃くて香りも強く、栄養価も高いそうです。
このように一見すると同じような乾草に見えても実は色々な種類があり、動物の嗜好や栄養価など見ながら与える物も変更しています。
モルモットには採食量が分かるように乾草をかごに入れて与えたところ、頭を突っ込んだり中に入ってくつろぐモルモットが続出しました。笑
ぜひ動物園にご来園の際には動物たちがどんな物を食べているかもよく観察してみて下さいね。
(Y)
2020年12月11日
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