公益財団法人 えどがわ環境財団

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ニホンミツバチたちのその後2

8月にミツバチたちのようすをお知らせしましたが、今回はその後のミツバチたちのようすをご紹介します。

 過去のミツバチについては、こちらから↓

 

・8月24日ニホンミツバチのその後 

・4月28日動物園にニホンミツバチ?

  

秋のちょうどお彼岸前後、ミツバチの天敵であるスズメバチたちは巣が最大の大きさになるため、活動も活発になり攻撃性も高まるそうです。エサとなるミツバチたちの巣も狙われやすくなるため、巣箱の入口にはスズメバチ止めの網を取り付けます。

下の左の写真は夏場の巣箱の入口、右の写真がスズメバチ防御をした入口です。隙間は、ミツバチは通れるけど、スズメバチは通れない幅になっています。

東京23区には、あまりいないようですがオオスズメバチに見つかると大変です!まず偵察バチがミツバチの巣を見つけると、一度巣に戻り大群を引き連れてミツバチの巣を襲います。巣箱の入口の板も食い破りミツバチ全てを食い尽くしてしまうそうです。

動物園でも何度かスズメバチが巣箱の周りを飛んでいるのを見かけましたが、幸い

被害には会いませんでした。

巣箱入口夏

巣箱入口秋

      夏の巣箱入口        秋の巣箱入口

 

  12月に入り、最高気温が10℃を下回ることもあり 本格的な冬がやってきたなと感じているこの頃ですが、ニホンミツバチたちはというと・・おひさまが出て少しでも暖かい日は頑張って花粉や蜜を集めに飛びまわっています。なぜそんなに頑張るのかというと、集めて貯めた花粉や蜜を寒い冬の間少しずつ食べて、なんとか春までしのぐのです。十分な量を確保しておかないと、足りなくなって群れ全員で春を迎えることができません。

 下の左の写真は、10月ごろはまだ集めた蜜にはあまりたかっていませんが、右の11月終わりの巣箱の中では、もう食べ始めています。今から食べていると春が来るまでに食べつくし足りなくなってしまうのでは?と心配になります。

ちなみに、スズメバチやアシナガバチは女王バチ以外は全て冬前に死んでしまい、女王バチ1匹で朽ちた木の隙間や倒木の中で越冬するそうです。

 

     10月の巣箱の中       11月の巣箱の中

 これからの時期は、巣箱の温度が下がってしまうため、中を観察することはできません。春になって、また働き蜂が飛び交うようになるまでみんな無事に越冬してね!と願うばかりです。

 

(K)


2020年12月08日

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