公益財団法人 えどがわ環境財団

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キミも草食系なのかい?

 

先日、1月7日は春の七種(ななくさ)の日でした。

 

 

 

 

 

 

年末年始に美味しいものをたくさん食べた胃腸を休ませ、栄養を補うために七種がゆを食べる日といわれています。

 

 

 

 

 

 

そういえば、今年の干支である牛も草を食べる動物ですよね…

 

 

お、この共通点、深堀りすると面白そうな予感がします!笑

 

 

というわけで、今回は牛と草についてのお話です。

 

 

 

 

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、牛の胃は4つあります。

 

 

しかしその4つ全てが消化をしているかというとそうではなく、1つ目から3つ目の胃はどちらかというと食道などに近い働きをしています。

 

 

実は私たちの胃と同じなのは4つ目だけなんです!

 

 

では4つの胃はそれぞれ何をしているのか、役割や大きさを見てみましょう。

 

 

 

   イラスト 役割 容量 比率

1

ミノ

草の繊維の分解 150㍑ 80%

2

ハチノス

反芻の際のポンプ 9㍑ 5%

3

センマイ

4に送る量を調節 13㍑ 7%

4

ギアラ

消化 13㍑ 7%

 

 

 

※反芻(はんすう)…胃へ送った食べ物を口へ戻し、噛みなおすこと

 

※数字はすべておよその値

 

 

 

 

第1胃の大きさに驚かされますが、150リットルがどれくらいかというとお風呂の湯舟約1杯分!

 

 

お腹の中にお風呂がまるごと入っていると考えるとすごいですよね。

 

 

 

 

 

 

さて、ここで皆さんに質問です。

 

 

先ほど、第4胃の役割を『消化』と書きました。

 

 

この消化しているもの、いったい何だと思いますか? 

 

 

 

 

「牛は草を食べているんだから草に決まっているでしょ!」

 

 

 

 

いえ、残念ながら違います。

 

 

実は牛などの反芻をする動物たちは、草食動物なのに草を消化することができません。

 

 

…え??? どういうことなのでしょう。笑

 

 

実はあの大きな第1胃の中にたくさんの微生物が棲んでおり、その微生物たちが草を分解しているのです!

 

 

草を食べている本人(本牛?)ではなくてお腹の中の別の生き物が分解していたなんて驚きですよね!

 

 

 

 

 

 

ではさっきの質問の答えは何になるのでしょうか?

 

 

 

 

答えは『死んでしまった微生物』です。

 

 

 

 

微生物たちは役割を終えると分解され、栄養分として消化・吸収されます。

 

 

牛の胃は草は消化できませんが、微生物は消化することができるのです。

 

 

(もちろん、微生物だけ!というわけではありません)

 

 

うーん何でしょう、矛盾のようなこの複雑な気持ち…笑

 

 

 

 

ちなみに微生物たちは草を分解するときにエネルギーを出します。

 

 

このエネルギーも牛は吸収しており、その量は生きるのに必要な量のうち、なんと60~70%を占めるといわれています。

 

 

微生物が生きてる間はエネルギーを利用、そして死んでしまっても栄養として利用…

 

 

もう何から何まで、お世話になりっぱなしですね!

 

 

私たちの食を支えてくれている牛は、とっても小さな分解者たちに支えられていたようです。

 

  

 

 

 

 

 

 ところで、私もよく草食系だといわれるのですが、これはもしかしたらお腹の中に草を分解してくれる微生物がいるのかも?

 

 

今度よーく調べてもらいましょうか。笑

 

 

 

 

(とっても奥手なR)

 

 

 

 


2021年01月10日

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