- 公益財団法人 えどがわ環境財団
- 自然動物園
- 自然動物園ぶろぐ
- QOL上げたい
自然動物園ぶろぐ
QOL上げたい
皆さんこんにちは!
最近よく耳にするQOL、直訳すると生活の質という意味です。
今回はヤギ、ヒツジに対するQOL(=生活の質)を向上させる取り組みについてお話します。
まずはこちら。
ふれあいコーナーに突然現れた実家感あふれる玄関マット。
こちらはマットとしてではなく体をゴシゴシこする用のブラシです。
平たいので、お腹など広い範囲を擦るのに使用します。
そしてもう一つ、こちらはウマをブラッシングするためのブラシ。
このブラシは少し硬めなので、頭などをピンポイントでこすりたい場合に
使ってもらいます。
また、給餌方法も変更しました。
以前は乾草を床に置くだけでしたが、ヤギは本来低木の樹木から葉や枝をむしり取って
採食します。
その行動を引き出せるように、一部の乾草をヘイネットという
ウマなどで使用しているネットに入れて給餌するようにしました。
こうすることにより、少しずつしか乾草が引き出せないため
採食時間が伸び、暇な時間が減るというメリットもあります。
また、不定期ではありますがサルやワラビーで余った枝葉を
ふれあいコーナーの柱に括り付け、枝葉を引きちぎって採食できるように
しました。
タイミングが合えば枝葉を採食している様子が観察できるかもしれません。
その他にも、以前お伝えした定期的な削蹄(さくてい:蹄を切って整えること)や、
体重測定、血液検査なども行い、ヤギヒツジのQOL向上を目指しています。
↑採血の様子
ヤギやヒツジに関わらず、飼育係は日々動物がどうしたらもっと快適で
健康に長生きできるかを考えながらお世話をしています。
同じように見える展示場も前に来た時とは小さな変化があるかもしれません。
是非、その小さな変化を探してみて下さいね。
※気温や天候などにより動物が室内に収容されて見えないことがあります。
(Y)
2021年08月03日