公益財団法人 えどがわ環境財団

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愛鳥週間です!

毎年5月10日~16日は愛鳥週間と呼ばれるのはみなさんご存知でしょうか?

愛鳥週間とは簡単に言うと「野鳥(自然の中で生活している鳥)を大切にしよう!」という1週間です。

野鳥なんてあまり興味がないという人もいるかもしれませんが、意外に私たちの身近なところに野鳥は存在しています。

春の訪れをウグイスの「ホーホケキョ」という声で感じたり、信号待ちでふと立ち止まるとカラスやスズメの姿を見ることもありますよね。

 

そんな野鳥の中でも最も見やすい種類の1つがドバトではないでしょうか。

               

公園や駅のホーム、街のど真ん中でもよく見かけるドバト。実は世界中では4億羽もいるとのこと。どうりで色々なところでよく見かけるわけです。

今回のブログでは野鳥にあまり興味がない人も「すごい!」と思わず感心してしまう(かもしれない)ドバトの知られざる一面を紹介したいと思います。

ちなみにドバトという名前のハトはおらず、正しくはカワラバトと言いますが、今回は馴染みのある「ドバト」という呼び方を使いたいと思います。

 

ドバトは実は知能がとても高く、帰巣本能(きそうほんのう)に大変優れています。帰巣本能とは見知らぬ場所から自分が育った地に帰ることを言います。

重度の方向音痴の私からすると、スマホや地図を駆使しても目的地にたどり着けないことが多々あるというのに、何も持たないドバトが、いとも容易く自分の住み慣れた場所に帰れるということに羨望の眼差しを向けてしまいます。

ドバトがどうやって育った場所に戻るかは実はまだはっきりとは分かっていません。太陽の位置を頼りにしている説や、匂いを辿っている説などあるそうですが、今のところ不明だそうです。驚くべき本能ですよね。

いいな~、私もこの能力があれば道に迷ったときに、地図をグルグル回して結局現在地も分からなくなって混乱することもないのにな~。

                

 

また、ドバトは雛を育てる時にピジョンミルクという栄養たっぷりの液体を作り、雛に与えます。これはオスもメスも作ることが出来ます。これさえあれば雛はすくすくと育ち、あっという間に大きくなります。

これまたいいな~、人間もこれさえ飲めば成長します!というスーパーフードがあれば離乳食でいろいろ悩まなくて済むのになと母親目線でまた羨ましくなってしまいました。

さらに、ドバトは水を飲むのも上手です。大抵の野鳥は一口水を含んで上を向いて喉の奥に水を送りますが、ドバトはポンプのように水を吸い上げることが出来るので、下を向いたままごくごくと飲むことが出来ます。鳥界ではこれ、とっても珍しいんですよ!

人間でさえもごくごく水を飲むことは、赤ちゃんの頃は難しくて、スプーンで1匙1匙チマチマとあげることから始めて、コップで飲めるようになるまで数年かかるというのに、ドバトの能力はすごいですよね。

 

他にもドバトは人を識別する能力があったり、一年中繁殖可能だったりと優れた能力があります。

 

このようにいつも見慣れている野鳥でも調べてみると意外に面白かったり、新たな発見があるものです。

この愛鳥週間を良いきっかけに、ぜひ野鳥に興味を持って、色々な鳥のことを知ってもらえると嬉しいです。

 

 

(I)


2022年05月09日

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